VIRAGO250 (XV250) 3DMのクラッチ交換
ヤマハの純正クラッチセット
板 5枚 スプリング4個 ガスケット のヤマハ純正セットを入手 14000円くらい
何度も交換したくないから、中華性でなくて純正、オイル漏れも嫌なんでガスケットも純正でいきました。
素人でもできる バイクのクラッチ交換?
私はバイク整備は素人です。 オイル交換とマフラー交換くらいしかやったことがない。
そんな自分ができるんか? 私にはLINEで相談できる師匠がおる
できんはずはない。
まずは、YOU TUBEで勉強してから早速取り掛かる。
クラッチ交換の流れは大きく分けると以下だ
クラッチ交換の流れ
① しばらくエンジンをかけ暖気させオイルを抜きやすくする
② オイルを抜く ※抜いたオイルにクラッチセットを漬け込んでおく
③ せっかくなので、オイルフィルターも交換 オイルフィルターを外す
④ クラッチケースのボルトを外していく ボルトの長さが違うやつがあるので、外した順番に並べておいた方がいい。
左上のボルトだけ六角レンチが入りにくいので、マフラーのネジを2本はずしておく。 (ネジだけ外したらレンチ回せます。 マフラーを外す必要はないです)
⑤ ネジを全部外したら ゴムハンマーなんかで トントンたたいて クラッチケースを外す
⑥ クラッチがむき出しになる。 4本のネジと 真ん中に1本のネジがあるので、対角線に緩めて外し、最後にセンターを外す
センターのネジはプッシュロッド (クラッチの遊びと張り具合に関わるので、どれくらい飛び出ているかを写メとっといたほうがいい)
組むとき、その飛び出し具合を参考に、もっとクラッチを近くしたい場合はプッシュロッドを長めに出して固定、遠くしたい場合は短めに出して固定
この調整が実はかなり重要で、私は1回目ミスって(短すぎ)クラッチが繋がらなくなった
⑦ 外した順番どおりに、新しいクラッチを入れていく 間にはいってるプレートは再利用
⑧ ケースをかぶせ、アウターカバーを閉める このとき合わせ位置があるので注意
△ △ の間に ↓を合わせる感じのところで、綺麗にケースが収まるようになる
⑨ ばねを入れ、4本のネジを対角線でしめていく。 ドライバーで軽く締まるところまで閉める
⑩ センターのプッシュロッドの上のナットも締める センターロッドの出具合に注意
⑪ 4本のネジをトルクレンチで8Nで閉める 真ん中のロッドのナットを7Nで閉める
⑫ オイルまみれのガスケットをエンジンケースにあて、ケースを閉める
※実はこの前の作業が一番大変かも ビラーゴは古いバイク 一度もクラッチケース開けてないとガスケットが固着して外れない
綺麗にガスケットを取り除く作業は職人技のように慎重にやらないといけない
⑬ オイルを1.6L入れて終了
セクション別の注意点
オイル抜き
抜いたオイルに新品のクラッチセットを漬け込んでなじませるので、トレーが必要です。
オイルフィルターの向きとOリングの位置を覚えておく
YAMAHAって書いてるとこにオイルフィルターがある
クラッチケースあけるとオイルが垂れてくるから床を汚さないように段ボールや新聞紙をひく
クラッチケース外し
マフラーの根本のネジが回しにくいのでマフラーのボルトを2本だけ外しておく
私は左上から時計と反対周りに外してボルトを並べた。 長さが違うのがあるから
全部はずしたら、最後はケースを外すがなかなか外れません。 古いバイクなんで固着しとる。
ゴムハンマーかなんかでトントン叩くか、手の平でドンドンずらしてなんとか外す
ガスケット剝がし
実はクラッチ交換自体よりもこれが一番難しく大変な作業だった
古いので紙ガスケットが引きちぎれ、エンジンケースやクランクカバーの合わせ面に固着している。
そしてこれが思うように剥げない。
師匠いわく、 ほんの僅かでも黒いガスケット後が残っていたら、将来のオイル漏れに繋がる
ビラーゴの寿命を左右するとても重要な作業だと
ホームセンターでスクレーパーを買う
実はガスケットスクレーパーを注文していたが、まだ配送されないので、ホームセンターでこれを買った。
カッターの刃みたいなので、角度10度くらいで面を慎重に撫でるようにしてガスケットを剝いでいく
この作業が恐ろしいったらない
クラッチケース、エンジンケースともにアルミのような柔らかい金属で、表面はすぐに傷がついてしまう。
スクレーパーでサクっと簡単にえぐれる。 そうなったら、そこから確実にオイルが漏れてしまいます。
クラッチケースであれば、ヤフオクなどで買う事もできるかもしれないが、エンジンケース側を傷付けるとエンジン載せ替えになる。
または廃車か??
まずは、クラッチケース側でやる
失敗したときにダメージが少ないクラッチケースのほうからガスケットを剥がす
万一失敗しても、こちらは中古で手にはいる。
そして、スクレーパーで剝がす作業も、最初は怖いが段々とコツをつかんでくる
とにかく慎重に自分は職人だと思い込んで、巧の技でガスケットのカスを剥いでいく
黒い点が少しでも残っていたらだめらしい
間違っても、マイナスドライバーやタワシやスポンジでこすらないようと まさに私がやろうと思ったことを師匠に指摘された。
まじでしつこい ガスケット
エンジン側もなんとか綺麗に剝がせました 爪でさえ思い切りやれば傷がはいる貧弱な表面素材
※サークルの右下4時の位置のよこにあるポンプのOリングがちゃんと入っているか 脱落に注意
エンジンがこんな精密機械だとは知らんやった。 日本の技術はすごいね
この作業に3-4時間かかりました。 一番ここがつらいです。
もし苦労なしに綺麗に剥げたならそりゃ ラッキー
クラッチの交換
30年間 太陽の光を見ることなく、ずっとここに入っていたクラッチ部品達 暗かったろうに
お疲れさまでした。 平成を飛び越え令和になって世の中も随分変わってしまいました。
ビラーゴが製造された1988年頃は日本は強かったですね。 工業大国で世界トップレベルの技術を誇る素晴らしい時代のバイクがビラーゴです。
クラッチ交換ですが、今思えば交換作業は難しくないです。
ハマっていたとおりに、新しいクラッチ板をはめるだけ 一番外側だけ違う品番なんでそれだけ注意
最初についてたやつは一番外側だけ、位置表示があったけど、新しく買ったギヤ版にはその表示がない
結局、裏も表もないし、どこにハメても同じになる。
外側のケースだけは、△ △の位置と↓を合わせる
このマークをあわせていたら スコーン と入る場所がある しっかり入るところ探す
あとは4本のネジにスプリングをいれ ネジを対角線でしめていきこれ以上簡単にしまらないところで止める
でトルクレンチで8N (これ無茶大切なんで必ずちゃんとしたトルクレンチを使う)
プッシュロッドでクラッチの遠い近い(パフォーマンス)が決まる
因みにこれが真ん中にあるネジのしたにあるプッシュロッド
これ飛び出す方向には4本ネジを締めた後でも回るけど、ひっこめる方向にはばらさないと回らない
無理に回すと、簡単にネジ山なめてしまうので
あらかじめ若干引っ込んだ状態気味に この飛び出しの長さが クラッチの近い 遠いが決まる。
飛び出しすぎると、クラッチは繋がりっぱなしで握っても切れなくなり、ひっこめ過ぎるとクラッチが繋がらず前進できなくなる。
うまく調整する方法
私は、ガスケットを痛めないために、ガスケットなしの状態でカバーと上のワイヤー留めネジ2か所だけ軽くとめて、実際にクラッチレバーを握り、自分の好きな握りごこち
握らない状態で、若干遊びがあり、握るとすぐにワイヤーが張る位置に合わせました。
でないと、何度もプッシュロッド調整することになり、そのたびにガスケット外したり、またオイルを入れてしまうと、また開けてオイル抜かなきゃいけなくなります。
クラッチレバーの調整ネジ 閉め込んだ状態が一番クラッチが繋がりやすくなります。
後でどちらにも調整できるように 少しこのネジは出しておいた方がよいです。写真は閉め込んだ状態
中間にあるアジャスターも今閉め込んだ状態 これだと一番クラッチが繋がりやすい状態
ここも、後で微調整できるように 少し伸ばしておいた方が良い
写真は閉め込んだ状態です。
このプッシュロッドの長さがきまったら、最後はナットで締めます。 ここの取付はトルクレンチ7Nで締めます。
以上あとはケースつけて、オイルを1.6L入れてマフラーのネジ締めて完成です。
31000キロのクラッチ減り具合
乗り方次第なのは言うまでもないが、30000キロでこんな感じでした。
まだあと20000キロくらい走るんじゃないか
もともと、クラッチレバーとクラッチケースのワイヤーアジャスターで最大にクラッチを近くしても、クラッチが遠いというのが気になって、交換に踏み切ったが、プッシュロッドの調整が一番大事だったことに気づく。
クラッチ板もまあ半分以上はすり減ったかなといった感じだったので交換してよかった。
次のクラッチ板交換は5万キロ後でいいな 激しい半クラしないし
ということで午後4時から午前2時まで 実に10時間の作業でした。 ←アホみたいに長い!
ガスケットが簡単にはがれ、今の一通り経験した経験値があれば1時間でできる作業です。
最後に ラインでアドバイスくらた師匠 夜中2時まで付き合ってくれてありがとう!